ニセコ150kmコース

頂上ゴールだからスタートは下り。

斜度高めの上、短いスパンでコーナーが来るから集団危険度高し。そのまま下り基調でこれと言った上りも無いので、スタート時点で先頭に位置取って無いと一気に置いて行かれそう。北海道の田園風景の中、アップダウンと緩いコーナー、斜度は無いけど長めの上りと更に長い下り。

自分は150kmに出る予定は無いのだが、85kmコースと合流するまでだけでもかなりの体力が消耗される。

ニセコクラシックコース内で一番長い上り区間は、おそらくニセコパノラマラインだろう。

その頂上付近にあるドライブインで最初の水補給をした。

今回の北海道ライドは、あくまで仕事の進捗次第で尚且つ職場の計らいもあって成し得た事なので、長距離を3日間走るだけの万全の準備を整えている訳もなく、ボトルは1本、補給食は全てコンビニかそれ以外の食える場所。ニセココース試走は補給以外出来る限りノンストップで走り抜こうと考えていたが、この準備不足がその後の悲惨な状況を迎える要因となる。

パノラマラインの下りはラルプデュエズさながらのダイナミックなつづら折り、そこを抜けるとやがて85kmコースと合流する。おそらく後半戦最初の上り区間と思われる66号線の下りを過ぎるとやがて現れるコース1番の絶景ポイント、アップダウンの一直線が遥か地平線まで続く、ザ・北海道。こういった道を走りたくて、多くのオートバイライダーは道東の中標津方面を目指す。

当コースは更に日本海を目指して一直線、視界も遮るどしゃ降りに散々揉まれた後は強烈な向かい風、風力発電の風車達も足並み揃えて全力の回りっぷり。

折り返し地点、日本海を拝む橋を越えるとトンネルの手前で左折、コース後半の始まり。

この角の海産物屋で2回目の補給。

既にポケットの補給食も食い切って、ボトルも空っぽ。菓子パンなんかも売っていたが、もう甘い物はウンザリ、チーズとはんぺんを買う。

途中200mくらい工事中で堆積した砂利道に脚をとられその後もずっと道なりかと思いきや、コースはいきなり右に折れて、細い路地に入る。短い上りを越えると、個人的に好みの牧歌的広域農道。ニセココースの特徴のひとつとしては、こう言ったいきなり現れるコーナーが点在する事。またそう言ったコーナーを抜けると大概ステキなロケーションに迎えられる辺りは、ここのコースプロデューサーのニセコ愛によるものかも知れない。

魚屋で買ったはんぺん、旨すぎて泣けてきた。多分今回の北海道食のベストと言ってもいいだろう。はんぺんでベストだとすれば、あの店の海産物、相当な物かも。


続く